# 母のきれいなドレス姿に一目惚れをした父

私に対して「お母さんも若いときはとてもきれいだったんだよ」という父の言葉を聞いた母は、「そんな私のことを好きになったんでしょ」と言って、父の言った「若いときは」という言葉に抵抗をしていました。これは以前、夕食後に家族で談話をしていたときの話です。こんな話題になっていたのは、たまたま見ていたテレビ番組の中で、街角の夫婦さんにインタビューをして、結婚した理由についてを伺っていたからでした。そのテレビ番組を見たことで、私は自分の両親がどういった経緯で結婚をすることになったのかと気になってしまい、それを両親に聞いてみることにしました。

すると父は笑いながら「お母さんも若いときはとてもきれいだったんだよ」と言ったのです。そんな私の質問がきっかけとなり、両親の出会いについての話を聞かせてもらうことができました。両親が出会ったのは、共通の友人の結婚式に出席したときのことでした。お互い顔も名前も知らなかったのですが、父はそこで母に一目惚れをしてしまったのだそうです。それは、母がとてもきれいなドレスに身を包んでいて、きれいなのはドレスだけではなく、それが母にとても似合っていたからでした。そんな母を見た父は、一瞬にして母のことを自分のお嫁さんにしたいと思ったそうです。

そこで父は、母に初めて声をかけてみたところ、いい具合に意気投合したのでした。母はこのとき、父のことを全く意識していなかったものの、会話を繰り返していくたびに距離が近くなり、その結婚式の帰りぎわに連絡先の交換をし合ったそうです。それからというもの、父の積極的なアピールがスタートしました。そして何度か食事をしたり、ショッピングにも出かけました。そこではもちろん、母はドレス姿ではありませんでしたが、それでもとてもきれいだったと言っていました。そうしていつしか交際が始まり、付き合って1年で結婚をすることになったそうです。私はこれを聞いたとき、両親がこんなにも素敵な恋愛をしていたことに、とても憧れの気持ちを抱いてしまいました。父は未だに、母のドレス姿は本当にきれいだったと言い、しかしそれが過去形であることに、母はいつもツッコミの言葉を入れています。そんな両親を見ていると、今でもラブラブであることがよくわかり、この2人の間に生まれてくることができて、私は幸せ者だなと思います。私もいつか、両親のような素敵な恋愛をして結婚したいと思っています。